こんにちは。ファンにワクワクを届ける!ミニキャラ専門イラストレーターのニノミです。
2025年7月2~4日に開催された第16回クリエイターEXPO(以下クリエポ)に初出展しました!
やっと出展
クリエポ自体は3年ほど前に知りました。でも参加費が高い・実際に仕事に結びつくか分からない・見学なしでいきなり参加するのが不安…などの理由で、気になりつつも今まで出展しませんでした。
でも!ミニキャラ専門に転向してしばらく経ち、少しずつ実績が増えてきました。その間に自己分析を繰り返して強み・得意分野を自信を持って言えるようになり、今回出展を決めました。
出展した理由
●やりたい仕事の企業と出会いたいから
●出展して仕事の良い流れを作りたいから
●できること・仕事の幅を広げたいから
大きくこの3つです。クリエポは企業の方から自分を見つけて貰えるチャンスだと思うと、出展したい意欲が高まりました!
いきなり本番
地方在住で交通費が高いため、一度も見学なしで申し込みました。
そのかわり情報収集をたくさんしました!出展された方の感想(記事やYouTube)を見たり、直接お話を聞ける方には気になることを質問して、考えられるリスク・不安を極力潰しました。
作ったもの

メインビジュアルを描き、同じイラストでタペストリー・パンフレット・名刺・当日着るTシャツ・ブースに飾るデカ缶バッジを作りました!
パネル類はコンビニコピー+100均やホームセンターで買った材料で手作りしました。
パンフレット制作
版権キャラクターの仕事がメインで非公開の実績が多いため、最初はページを埋められるか不安でした。でも
●自己紹介+強みをしっかりページをとって書く
●実績は見やすく分かりやすく、大きく載せる(1ページに1~2つ)
●メイキングを載せて制作意図がわかるようにする
この3点を意識して、当初8ページの予定が最終的に12ページになりました。また自分のパンフレットを作るのは初めてでしたが、これでベースができたので今後改良していきます!
前日入りして設営
当日設営は不安だったので、前日に東京入りして友人に手伝ってもらい設営しました。
脚立に登ると怖くてガクブルになり、タペストリーを掛けられない情けない事態に…途中で友人に交代してもらい、何とか設置しました;
他にも荷物を整理しながらブース設営をして、結局1時間半くらいかかった気がします。前日入りでやっておいて良かったです!当日だと脚立で詰んでました。

出展した感想
今年は例年よりも来場者が少なかったそうです(公式でも発表済み)。初出展の私にとってはこれが基準になります。以下、数字は3日間の合計です。
●お名刺交換…36枚(企業・団体のみ)
だいたいアニメグッズの企業かなと予想していたら、それ以外の分野の企業も多くお名刺交換していただきました!幅広い分野でミニキャラの需要があると知れて、ミニキャラの可能性を感じました…!
●配ったパンフレット…約220冊
1日目→座って興味を持ってくださった方のみに配布
2日目→立って声がけしながら配布
3日目→立ったり座ったり半々くらいで配布
立って配ると配布数は増えます。私は少しでも反応してくださった方に差し出して、何人かお名刺交換に繋がりました。より多くのチャンスの種まきをしたい場合は立って配るのがオススメです。ただしめっちゃ疲れます;
逆に座っていても、必要としてくれる方はパンフレットを手に取ってくれます。冊数は少なくてもピンポイントで配布できて、体力も温存できます。
●ブース作り・パンフレット・トークの勉強
周囲のクリエイターの会話や、いただいたパンフレットを拝見してたくさん刺激を貰い勉強になりました!これは現地でこそ味わえる感覚なので、出展を考えてる方は可能であれば一般参加で見学をしてから出展するのがオススメです。
●服装
みなさんカジュアルな服装が多かった印象。私は自作Tシャツを着ました。自作Tシャツだと服装に迷わないし、自分のブース以外で咄嗟に名刺交換になった際もイラストをアピールできてオススメです!
●交流会
1日目が終わると交流会(無料)がありました。今回初の試みだそうです。同時開催されてる他イベントの企業の方たちもいました。私はクリエイターの方たちと多くお名刺交換やお話しをして、情報共有したりSNSで繋がったりしました♪
●オフ会
3日目が終わるとミニキャライラストレーターのオフ会に参加させていただきました。同業者のお話は楽しいだけでなく、たくさん刺激&勉強になりました!クリエポを機に+αな経験ができて良かったです!
スケジュール感
あくまで私の場合。5月は体調を崩しがちだったため、6月に一気に作業しました。
4月上旬…補助金の申請手続き、クリエポ申し込み
4月下旬…ホテル予約、ブースのイメージを考える
5月…出展者用サイト登録、自己アピール文を考える
6月上旬…メインビジュアル制作、Tシャツ・グッズ入稿、交通の予約
6月中旬…パンフ・名刺入稿、必要なもの(棚など)購入、招待メール
6月下旬…パネルや貴名受けを手作り、荷物発送
7月1日…前日入りして設営
7月2~4日…クリエポ当日
補助金の都合で申し込みが遅かったです。
〆切のある作業を優先していたら、招待メールを送るのが遅くなってしまいました;できれば1か月前には送るのが良いそうです。
かかった費用

食費を合わせて約40万円…!補足すると
●愛媛からバス+フェリー+新幹線で交通費が高め
●タペストリーの生地はターポリン
●暑さ対策用にクリップファンを購入
●ホテルでお礼メールを送る用に中古タブレットを購入
●ブックスタンドはポートフォリオを置く用
3年前なら無理…と諦める金額ですが、今なら単なる出費ではなく「自分への投資+勉強代+経験値」だと思えます。自分のためにお金を使い、それで将来的にお仕事に繋がったり成長できるなら…と思うと「出展してみよう」となりました。
それに実際に出てみないと、クリエポが自分に合うかどうかすら分かりません。分からないまま「出展したら何か変わるんだろうか…」と気になり続けることになります。もし出展したけど自分には合わないと感じたら、クリエポ以外の営業方法に専念すればいいと割り切りました。どう転んでも気付きを得るぞ!という気持ちで臨みました。
出展して感じたメリット
●やりたい仕事の企業と接点を作れる
●自分の絵がどういう分野で需要があるかを知れる
●仕事の幅が広がる可能性がある
●今後の活動の方向性を考えられる
●既存クライアントと直接挨拶できる
●クリエイターどうしの繋がりができる・情報交換できる
●パンフレットを集めると営業・自己アピールの勉強になる
など。出展して良かったと思う点はたくさんあります!
開業してすぐ・実績なしで出展するのは流石に厳しいかも知れませんが…出展すれば営業や活動方法を改善できるため、迷っている方は一度見学に行くだけでも価値はあると思います。
逆に厳しいと感じた部分
●出展費が高い…!
●準備物の費用がかさむ…!
●大勢の人と対面するためトーク力があるに越したことはない
●知り合いが1人もいないと不安になるかも
出展費は年々上がってて今年はこの金額だそうです;準備物は初出展だと未所持のものを買う必要があり、細々した金額でもトータルすると高くなりました。
トーク力について。私は人と話すのがあまり得意じゃないので、企業の方はもちろんクリエイターの方と話す際も緊張してドキドキでした;逆に話すのが得意な方は、直接自分をアピールできるので良いチャンスになると思います!
出展しないと分からないこと
●設営・撤収にかかる労力や時間
●パンフレットの配り方
●ブースの魅せ方・改善点
●どのくらいの人が来場されるか
●どういう企業と出会えるか
●お礼メールにかかる時間
●クリエポが自分に合っているか
など。後で「こうしておけば良かった」と思う点も多かったです。
例えば机の上。私は「商談席で話す際にジャマにならないように」とシンプルにしたのですが、実際に商談席に座って話したのは1回だけでした;なので机にも多く実績・サンプルを置きディスプレイとして使うと「こういう仕事をしてます!私の絵でこういうものが作れます!」と伝わりやすくなりそうです。
補助金の存在
地元にクリエポに適用できる補助金制度があったので利用しました(これを書いてる時点で報告書を提出して審査待ち状態)。自治体によって条件・金額が違うので、ぜひ市役所や商工会議所に聞いてみてください!
提出物が多かったり申し込める時期が遅くなったりはしますが、適用して貰えると金額が大きいのでオススメです!
感想まとめ
現在、打ち合わせ数件+ご依頼2件をいただいてます。しばらく経ってからご相談をいただいたという話も聞くので、私も焦らずにいます。
来年も出展するかは未定。でも毎年同じ企業が来られる訳ではないため、連続で出展するのも有りだと思ってます。可能性は50%くらい。
今回「クリエポはあくまで営業方法の1つであり、出展することが目的ではない」と強く意識しました。おかげで終わっても燃え尽きず、すぐ次の行動に移すことができました。
これから企業・クリエイターの方とできた縁を大事に育てて、仕事の良い流れを作りたいです!
出展感想スペース
Xで毎月やってる「カオニノモンのイラストレーター3人ラジオ」でクリエポ出展感想会をしました♪ラジオメンバーからは私とモンコさんが出展しました。
アーカイブは冒頭マイクテストしてるので、8分あたりから再生していただけたらと思います…!